
野辺山天文台展
理工学部・天文部
国立天文台野辺山では、最新の研究成果や宇宙に関する知識をより多くの人々に伝えるために「野辺山天文台展」を企画しています。展示物は天文台が制作し、全国の科学館・博物館・プラネタリウム・図書館、そして学校などに巡回して届けられます。
今回、本校でもその展示を開催することになりました。
本企画は、本校の 理工学部の生徒が発起人となり、国立天文台野辺山と直接コンタクトをとって実現したもの です。
「なぜ学校で天文台の展示が?」と思われるかもしれませんが、このプロジェクトは科学に親しむ機会を全国に広げることを目的としており、学校もその重要な開催地の一つです。すでに全国45ヶ所(科学館、公開天文台、プラネタリウム、博物館、図書館、児童館、学校など)で実施が決定しており、教育現場に直接、宇宙の魅力を届ける貴重な機会となっています。
この展示では、野辺山天文台の活動や研究内容、そして世界最大級のミリ波電波望遠鏡「45m電波望遠鏡」のしくみや働きを紹介します。
巨大なアンテナにより、星や星間物質から届くごく微弱な電波を集め、近くの惑星の大気から、遠く宇宙の果てにある原始銀河まで観測を行っています。銀河の中心に巨大ブラックホールが存在することを世界で初めて確認した研究は、世界中を驚かせました。また、この望遠鏡は135億年以上前の星から届いた電波も捉えることができ、宇宙誕生の謎に迫る手がかりを提供しています。
野辺山天文台では、銀河の撮影、天の川銀河の中心研究、星の誕生の探究、宇宙での物質循環を明らかにするガスの分布地図作成など、幅広い研究が続けられています。
本展を通じて、あたかも現地を訪れたかのように天文台の研究活動を体感し、宇宙の不思議にふれることができます。
是非足を止めてじっくりご覧いただけると幸です。